補聴器に使用するボタン電池は「空気電池」というものを使用します。空気電池はプラス極に空気中の酸素を使うため、電池内にマイナス極の亜鉛をたくさん詰め込むことができ、小さくても多くの電気が得られます(大容量)。この電池のプラス極ケースには酸素を取り入れる空気孔があり、使用前はシールで塞がれています。使用の際にはシールをはがしていただく必要があります。この点がゲーム用など他のボタン形電池とは大きく異なる点です。したがって、通常の電池とは異なった注意が必要です。特に冬場には下記の様な注意が必要です。
1.火気を用いる暖房機器を使用する場合や多くの人がいる部屋では、換気を充分に行ってください。
石油ストーブやガスストーブなどの暖房機器から発生する二酸化炭素により電解液が劣化し、電池寿命が短くなることがあります。場合によっては音が止まったり、小さくなったりすることがあります。
2.電池が冷えている場合は、体温で少し暖めてからご使用ください。
冷えたままですと本来の電池性能が充分に発揮できません。気温が5度以下の寒い場所で使用すると著しく電池の寿命が低下することがあります。
- 補聴器は電池(空気電池)で動作します。電池(空気電池)には空気が入るのを防ぐためにシールがあってありますので、使用するときはこのシールをはがします。一度シールをはがすと、まったくっ電池をつかわなくても長時間経つと電池は使用できなくなるのでご注意ください。
- 補聴器の種類によって使用する電池の種類も異なります。1個の電池で何時間使えるかという電池寿命も補聴器の種類によって異なります。オーダーメイド耳あな 形の小型の補聴器の場合は1個の電池で75~200時間位です。1日に10時間位使うとすると1週間から3週間位で電池交換が必要となります。
- ゲーム用・電卓用などで市販されている電池は、空気電池ではないものもあるので電池容量や電圧が異なるため、正常な電池寿命や補聴器の効果が得られません。
- 最近のデジタル補聴器は、電池の残量が少なくなるとピッピッというお知らせ音が鳴ります。
- 電池の交換は、特に指先がご不自由でなければ問題なくできます。補聴器をご購入される時に、電池交方法を丁寧にご説明いたします。補聴器によっては、電池を極性(プラス、マイナス)に関わらず、どちら向きに入れても動作するものもあります。